静内の桜・二十間道路桜並木の見頃や桜まつり、アクセスをご紹介!
北海道の新ひだか町にある桜の名所といえば、静内二十間道路桜並木。
直線7キロメートルにおよぶ桜並木は、日本最大ともいわれ「日本さくら名所100選」に選ばれています。
桜の眺めだけではなく、周辺には牧草地が続いており、北海道ならではの景色が楽しめます。
ここでは、桜の見頃や種類、しずない桜まつりの楽しみ方、アクセス情報などについてご紹介します。
一生に一度は見たい景色がここにあります。
静内二十間道路 桜並木の長さは7km!
静内二十間道路は、北海道日高郡新ひだか町静内にある道路です。
新ひだか町は、2006(平成18)年に静内町・三石町が合併したまだ新しい町ですね。
1903(明治36)年、宮内省がかつてこの地にあった御料牧場(皇室で用いられる農産物を生産する牧場)を視察する、皇族の行啓道路として造られました。
この雄大な道路は、ちょうど道幅が二十間(36m)。
そこから、二十間道路と呼ばれるようになったのです。
道路の両端に桜が植えられたのは1916(大正5)年のことで、3年間の月日を費やし、近隣の山々から移植されました。
真っすぐ、まるで線を引いたかのような桜並木の長さは、なんと7㎞!
この道路に立つと、
「本当に真っすぐだね」
「真っすぐ過ぎる!」
「めっちゃ真っすぐやん」
など、方々から真っすぐなことに感動する声が聞こえてきます(笑)
桜の移植から長い年月が経ち、今では日本一の桜並木とも言われ、「日本の道百選」「日本さくら名所100選」「北海道遺産」などに選定されています。
道路の両側に桜の木が延々と続き、それはそれはキレイなのです。
静内二十間道路桜並木の動画です。まるで定規で線を引いたような直線道路と美しい桜。これぞ北海道です!
静内二十間道路桜並木の見頃は、5月上旬~5月中旬頃
例年5月上旬~5月中旬に見頃を迎えています。
ちょうどお出かけにばっちりなゴールデンウィーク頃ですね。
毎年この美しい桜並木を見ようと、全国各地から約20万人もの観光客が訪れています。
桜の本数は約3000本、種類は濃いピンク色をしたエゾヤマザクラ
桜並木の本数は、約3000本。
桜の約7割がエゾヤマザクラで、ほかにカスミザクラ・ミヤマザクラが咲いています。
エゾヤマザクラは、本州にはあまりない濃いピンク色の桜で、満開時には並木道は見事な色に染まるのですよ。
濃いピンク色が7kmも続く並木道、ぜひ多くの人に見てほしい景色です。
しずない桜まつり
しずない桜まつりは、毎年二十間道路の桜の開花に合わせて開催されます。
例年1週間~10日間ほどの開催となっています。
メイン会場は、歩行者専用の長さ300mもある通称「花のトンネル」。
地元の方による屋台がたくさん出店され、新ひだか町ならではのグルメが楽しめたり、お土産品も購入できます。
龍雲閣の一般公開で歴史にふれる
「しずない桜まつり」の期間だけ一般無料公開されている「龍雲閣」。新冠御料牧場の来賓をもてなすために明治41年に着工された貴賓舎。建築費の4939円17銭は当時の町予算に匹敵。牧場開拓に関わったエドウィン・ダン氏は漫画「ゴールデンカムイ」エディー・ダン氏のモチーフになってる…よね? pic.twitter.com/mTF1lClzgZ
— パカパカ工房 (@pakapakakobo) 2017年5月8日
桜まつり期間中だけ、特別に一般公開されます。
入場料無料、9:00~16:00まで。
龍雲閣は、1909(明治41)年に皇族や政府高官の宿泊所として建築された貴賓舎です。
建物内には皇族の方が使われた馬具や、伊藤博文の書など、国宝級の品々が展示されています。
普段は見学ができない施設なので、訪れておきたいところです。
グルメ
毎年大人気なのが、ギョロッケ。
魚(ギョ)のコロッケです!
カジカのすり身に野菜を混ぜ、パン粉を付けて揚げ、仕上げにタレをスプレーでシュー!と吹きかけているのです。
桜まつり限定販売で、サクサクしててめちゃくちゃ美味しいです。
他にも、エゾシカスモーク、桜の葉が練りこんでいるさくら葉羊羹・桜まんじゅうなどがあり、お土産にもピッタリですよ。
二十間道路桜並木の周りは牧草地、サラブレッドに出会えるかも
明治時代に御料牧場ができてから、日高地方は競走馬の産地としても有名。
桜並木の周辺にも牧場があり、牧草地が広がっています。
桜のシーズンは繁殖期で牧場見学はできませんが、放牧されている様子が見られます。
活躍したサラブレッド達が余生を暮らしているので、競馬ファンにはたまらない場所ですね。
駐車場とアクセス方法
車
車で行く場合は、駐車場があります。
札幌から約2時間30分、新千歳空港から約2時間かかります。
桜まつりの期間中は臨時駐車場も設置されますが、週末は混雑が予想されます。
鉄道
JR日高線は2015年の高波災害により、静内駅も含め、鵡川駅~様似駅間が不通。
代行バスで静内駅まで行けます。(2018年1月現在)
静内駅からは、路線バス「桜丘小」で下車、徒歩約15分。
桜祭りの期間中は、JR静内駅から臨時バスが運行予定です。
高速バス
新千歳空港・札幌からJR静内駅へ高速バスがでています。
桜まつりのルール
桜まつりでは、環境を守るためのお願い事があります。
- 放牧されている家畜の保護のため、ペット連れの来場は禁止
- 牧草地は立ち入り禁止
- 伝染病予防のため、家畜に近づいたり触らない
まとめ
- 静内二十間道路桜並木の長さは7km
- 桜並木の見頃は、5月上旬~5月中旬頃
- 桜の本数は約3000本、種類は濃いピンク色をしたエゾヤマザクラ
- しずない桜まつりでは、グルメを楽しんだり、龍雲閣の一般公開で歴史にふれられる
- 桜並木の周りは牧草地、サラブレッドに出会えるかも
- 桜まつりのルールを守って環境を大切にしましょう
静内二十間道路桜並木をのんびり散歩するも良し、ドライブするも良し。
桜のキレイな見頃に、ぜひお出かけください。
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