神の子池って怖い!?元添乗員の私が魅力を解説!
とても神秘的な名前の「神の子池」。
その雰囲気は「吸い込まれそうで怖い」、「怖いほどの力を感じる」といわれており、北海道のパワースポットとしても有名です。
ここでは、神の子池の名前の由来や、見頃、怖いといわれている理由、アクセスなどについて添乗員をしていた私がご紹介します。
神秘的な青さを放つ神の子池は、鳥肌が立ちそうなほど美しいですよ!
神の子池、名前の由来は摩周湖にあり
神の子池は、摩周湖の北東に位置する池で、北海道斜里郡清里町にあります。
神の子池という名前は、摩周湖ととても深い関係にあるのです。
摩周湖とは
北海道川上郡弟子屈町にあり、「霧の摩周湖」で有名な湖。
日本で1番、世界でもバイカル湖についで2番目に透明度の高い美しい湖です。
摩周湖は、アイヌ語で「カムイ・トー(神の・湖)」といわれています。
アイヌ民族(主に北海道・樺太・千島列島に居住する先住民族)の伝統的な世界観では、自然にはすべてカムイ(神)が宿るとされています。
摩周湖が他の池と大きく違うのは、湖に流れ込む川も流れだす川もないのに年間を通じて水位が変わらない不思議な湖なのです。
その理由は、摩周湖の水が地下へしみ込み、湧き水となって摩周湖周辺へ湧き出しているからです。
摩周湖と神の子池の深い関係とは、神の子池の名前の由来が、摩周湖(神の湖)からの地下水が湧き出たことによりできた池「神の湖の水でできた池」であるとの言い伝えからきています。
こんな素敵な言い伝えがあるのですが、調査の結果、神の子池の水源は摩周湖からではなく、外輪山への降水が水源になっていると判明しました。
知りたくなかったなとは思いますが、声を大にして言っちゃいます。
科学的には「神の子」の池ではないのかもしれませんが、昔からの言い伝え通り、とても神秘的で「神の湖の水でできた池」という言葉がぴったりの池なのですよ!
神の子池の動画です。怖いほどの美しさを体験してください。
神の子池とは
平成29年8月8日より、「阿寒摩周国立公園」に編入され、国立公園として指定されました。
周囲220m、水深5mの小さな池です。
池の水は1日12.000tも湧き出しており、水がとっても澄んでいて底までくっきりと見えます。
池の底はきれいなコバルトブルー。
水底と水面を見てください!
ところどころからぷくぷくと水が湧き出ている様子を見られて感動しますよ。
水温は年間8℃と低いのですが、逆に冬は8℃もあるので凍ることがないのです。
青い水の中にある倒木は、腐らずに化石のようにそのままの形で残っています。
まるで時間が止まっているような気分になりますね。
そのままじっと池を見ていると、倒木の隙間を何やら動いてますよ。
「えっ!こんなところに魚?」
朱色の斑点をも持つオショコロマ(北海道だけに生息・イワナの仲間)です。
神の子池で泳ぐ姿を見ると、「神の恵みだなー」と不思議な気分になります。
見頃は雪のない6月~10月頃
神の子池の見頃は短いです。
神の子池の周辺は除雪が行われないため、車で入れるのは6月~10月頃(その年の降雪量による)までです。
日差しの強弱によって池の色が変化し、春から秋にかけて日差しが強い時はコバルトブルーに、冬や日差しの弱い時は藍色に見えるともいわれています。
「怖い」と言われる理由は神秘的だから
神の子池を見た人は、よく「怖い」という表現をします。
それは神の子池を見ることで感じる、怖いくらいの神秘さもありますが、謎に包まれているという神秘さもあります。
例えば、青さの秘密。
水酸化銅によるものという説や、底に石灰が沈んでいてそれが関係しているのではという説がありますが、真の理由がわかっておらず謎なのです。
澄んだきれいな青い色は、ほかでは見られない不思議な青色に輝いており、怖いくらいの美しさ、思わず引き込まれそうになってしまいます。
まるで神が作ったような、神が住んでいそうな、怖いくらい神秘的な池なのです。
アクセス情報
車でなければ行けない場所にあります。
冬は除雪されていませんので、5月過ぎまで雪が残っていることもあります。
近い空港は2つ、空港からレンタカー利用がおすすめ。
- 女満別空港から約70㎞、約1時間30分
- 中標津空港から約50㎞、約1時間10分
一番近いJR駅は釧網本線の緑駅ですが無人駅となり、タクシーで約20分。
神の子池観光に一般的に使われる駅は網走駅となり、レンタカーで約60㎞、約1時間30分。
神の子池の注意点
・周囲は舗装されていないので、歩きやすい靴で行きましょう
・美しい環境を守るために、パワースポットであっても小銭は投げ入れないでください
・「熊出没注意」の看板があります。
裏摩周展望台
神の子池の由来となる「摩周湖」の観光も一緒にいかがですか?
摩周湖の展望台の中では、一番標高が低く湖面が近いために、霧がでているときでも比較的湖面を望みやすい展望台です。
神の子池から車で約11㎞、約15分。
まとめ
- 名前の由来は摩周湖にあり
- コバルトブルーで、冬でも凍ることのない神秘的な池
- 見頃は、道路に雪がない6月~10月
- 謎があり怖いほど美しい池
- 車でなければ行けない場所にある
- 環境保護に注意しましょう
- 近くに摩周湖を展望できる裏摩周展望台がある
毎年2月頃には歩いて行く「神の子池スノシューツアー」も開催されています。
怖いほど美しい神の子池へ出かけてみましょう!
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